小児がんについて

更新日 2025年03月17日

小児がんとは

 小児がんは、主として15歳未満の小児に発生する希少がんの総称です。大別すると白血病等の血液腫瘍と脳腫瘍や脊髄腫瘍、神経芽腫等の固形腫瘍に分けられますが、発生部位や症状は様々です。また、疾患の特色として、小児がんは非常に進行が早く、早期の診断と治療が大変重要です。

 また、20歳未満の病死原因の内、小児がんは第一位を占めています。毎年、全国で年間約2,000人、都内では約200人の子供が新たに小児がんと診断されています。

 現在、小児がん患者の約7割が治癒すると言われていますが、小児がん経験者は、小児がんを克服した後も、化学療法及び放射線治療の影響により、二次がんや成育不良、不妊の可能性といった長い時間の経過後に生じる合併症(晩期合併症)や、それに伴う精神的な不安等、心身の不安定な状況が生じるおそれがあります。また、大人になって生活習慣病等にかかった場合には、小児がん治療の影響を踏まえた診療が必要になるなど、様々な対応が必要となります。

主な小児がんの種類

 小児がんにはさまざまな種類があり、発症部位や症状、治療法がそれぞれ異なります。

  1. 白血病  小児がんの中で最も多いがん。血液中の白血球ががん化して増殖
  2. 脳腫瘍  頭蓋内に発生する腫瘍
  3. リンパ腫  血液のがんの1つ。白血球の中のリンパ球ががん化したもの
  4. 胚細胞腫瘍  胎児の時の未成熟な細胞から発生した腫瘍
  5. 神経芽腫  乳幼児に多く見られ、交感神経や副腎に発生

小児がんに関する情報

1. 国立がん研究センターが運営するサイト(がん情報サービス)には、より詳しい情報が掲載されています。


2. 生殖機能の温存についての情報です。


3. がん治療に伴う外見の変化の悩みを抱えている患者さん向けの情報です。


4. 患者さんとご家族、小児がん経験者、周囲の方々向けの情報です。


5. 自宅で療養生活を送る40歳未満のがん患者さん向けの情報です。


6. がん治療後の晩期合併症等に対処するために行う長期フォローアップについての情報です。

参考情報

1. 慢性的な疾病により長期療養が必要なお子さん・ご家族向けの情報です。


2. 社会保障制度など公的な支援制度の概要と詳細、窓口などについての情報です。


3. 入院している児童・生徒に対する教育についての情報です。


4. 東京都が実施している子育て支援サービスについての情報です。


5. 区市町村が実施している子育て支援サービスについての情報です。