東京都医療連携手帳(がん地域連携クリティカルパス)

更新日 2025年03月21日

東京都では、がん診療連携拠点病院、東京都がん診療連携拠点病院、東京都がん診療連携協力病院、国立がん研究センター中央病院及び東京都医師会が協力し、都内医療機関が共通に使用できる5大がん(肺がん・胃がん・肝がん・大腸がん・乳がん)及び前立腺がんの地域連携クリティカルパス「東京都医療連携手帳」の運用を行っています。
「東京都医療連携手帳」は、東京都がん診療連携協議会・クリティカルパス部会において、がん種別(肺がん・胃がん・肝がん・大腸がん・乳がん・前立腺がん)の小委員会を設置し、作成されました。現在の小委員会は、国拠点病院・都拠点病院・協力病院、国立がん研究センター中央病院及び東京都医師会によって構成されています。

地域連携クリティカルパス「東京都医療連携手帳」とは

がん患者さんが、手術など専門的な治療を行った後に使用するもので、患者さんの5年ないし10年先までの診療の計画を立てたものを、一冊の手帳にまとめたものです。

手帳を使うことによる利点

  • 患者さんが医療機関等を受診する際にこの手帳を持参することにより、専門病院の医師、かかりつけ医、その他の医療機関等が、患者さんの治療経過を共有でき、より適切な診療が可能になります。
  • 患者さんが手帳を持つことにより、「いつ」「どこで」「どんな」診察・検査を受ければよいかが分かります。

手帳を利用される患者の方へ

手帳の利用方法

手帳の利用は

手術などの治療を行った病院の主治医は、医療連携が患者さんの診療に適しているかどうかを吟味し、患者さんやご家族に十分に説明し同意を得た上で、手帳の利用を開始します。

手帳の利用開始後は

日常の診療や症状が落ち着いているときの投薬はかかりつけ医が行います。手術などの治療を受けた病院へは、節目に受診していただくことになります。
何か心配なことなどある場合には、かかりつけ医にご相談ください。緊急を要する場合で休日や夜間等でかかりつけ医を受診できない場合には、手術等の治療を受けた病院まで御連絡ください。(電話番号は手帳に記載してあります。)

その他

不明な点や心配なことがございましたら、医師や看護師、各病院の医療相談室にご相談ください。

5大がん及び前立腺がんの東京都医療連携手帳(クリティカルパス)

東京都医療連携手帳は、令和2年7月に改訂されました。

肺がん(PDF:4,780KB)
胃がん(PDF:5,563KB)
肝がん(PDF:4,232KB)
大腸がん(PDF:6,263KB)
乳がん(PDF:3,771KB)
前立腺がん(PDF:5,344KB)

東京都PSA手帳について(参考)

前立腺がんの地域連携クリティカルパスに加え、前立腺がんが疑われ、精密検査の結果、がんなしと診断された方を対象としたものです。

東京都PSA手帳は令和2年7月に改訂されました。

【東京都PSA手帳】(令和2年7月改訂)(PDF:1,268KB)

※「東京都PSA手帳」に記載のある医療用医薬品については、PSAの値に影響を与える可能性があるため記載しております。医薬品等に関する疑問・心配等がある場合は、医師にご相談ください。

東京都医療連携手帳(クリティカルパス)運用手順書

東京都がん診療連携協議会クリティカルパス部会の連携促進委員会では、東京都医療連携手帳の共通利用を円滑にするため、運用に関する手順書を作成しました。5大がん、前立腺がん及びPSAについて、それぞれ治療病院(計画策定病院)用、患者さん用、かかりつけ医(連携医療機関)用があります。

治療病院用  患者さん用  かかりつけ医用
肺がん(PDF:1,215KB) 肺がん(PDF:941KB) 肺がん(PDF:910KB)
胃がん(PDF:1,229KB) 胃がん(PDF:933KB) 胃がん(PDF:924KB)
肝がん(PDF:1,273KB) 肝がん(PDF:977KB)  肝がん(PDF:950KB)
大腸がん(PDF:1,199KB) 大腸がん(PDF:964KB) 大腸がん(PDF:946KB)
乳がん(PDF:1,191KB) 乳がん(PDF:818KB) 乳がん(PDF:919KB)
前立腺がん(PDF:1,288KB) 前立腺がん(PDF:987KB) 前立腺がん(PDF:943KB)
PSA手帳(PDF:1,112KB) PSA手帳(PDF:704KB) PSA手帳(PDF:863KB)

「東京都医療連携手帳」に係る診療報酬の算定について

東京都医療連携手帳の運用に当たっては、がん診療連携拠点病院等(計画策定病院)は「がん治療連携計画策定料」が、診療所等(連携医療機関)は「がん治療連携指導料」が算定できます。
診療報酬の算定に当たっては、あらかじめ関東信越厚生局に施設基準の届出を行う必要があります。
この届出について、平成24年4月以降、計画策定病院が「がん治療連携計画策定料」の施設基準の届出を行う際に、「がん治療連携指導料」の算定を行う連携医療機関に係る届出を併せて行うことが可能となりました。
東京都では、二次医療圏を超えた患者の受療動向があるなど、できるだけ多くの医療機関が連携できる体制作りが望まれる状況があり、都内共通の地域連携クリティカルパスの整備に加え、連携医療機関の包括名簿の作成を行っています。
この包括名簿は東京都医師会がまとめ役として作成しており、この名簿をもって、がん診療連携拠点病院等(計画策定病院)は関東信越厚生局に届出を行います。

計画策定病院が行う届出について(参考)

届出を行う計画策定病院は次のとおりです。

計画策定病院一覧(令和6年6月1日現在)(PDF:194KB)

東京都医療連携手帳の利用に際しての計画策定病院における連絡先(担当部署等)を一覧にしました。

<計画策定病院連絡先一覧(令和6年6月1日現在)>(PDF:183KB)

「がん治療連携計画策定料・がん治療連携指導料」の施設基準の届出に必要な書類は次の三点です。

1-1 「特掲診療料の施設基準に係る届出書」(Word:23KB)

1-2 「チェックシート」(Excel:89KB)

2 様式13の2「がん治療連携計画策定料・がん治療連携指導料の施設基準に係る届出書添付書類(Word:17KB)

3 様式13の3「地域連携診療計画書」【肺がん】(PDF:109KB)

様式13の3「地域連携診療計画書」【胃がん】(PDF:105KB)

様式13の3「地域連携診療計画書」【肝がん】(PDF:291KB)

様式13の3「地域連携診療計画書」【大腸がん】(PDF:100KB)

様式13の3「地域連携診療計画書」【乳がん】(PDF:403KB)

様式13の3「地域連携診療計画書」【前立腺がん】(PDF:753KB)