アピアランスケアについて

更新日 2025年03月18日

アピアランスケアとは

 アピアランスケアとは、「がんやその治療に伴う外見変化に起因する身体・心理・社会的な困難に直面している患者とその家族に対し、診断時からの包括的なアセスメントに基づき、多職種で支援する医療者のアプローチである。」と定義されており、広く一般的には「医学的・整容的・心理社会的支援を用いて、外見の変化に起因するがん患者の苦痛を軽減するケア」と表現しています。

起こりうる変化とそれ応じた対応方法

  1. 脱毛
     がん治療によって、髪の毛、眉毛やまつ毛、腕や足などの全身の毛が抜けることがあります。脱毛の程度は、治療で使う薬の種類によってさまざまです。
     また、治療によっては、一部だけ脱毛が起こる場合もあります。(放射線治療) このような症状には、ウィッグ(かつら)や帽子、スカーフなどを使ってカバーする人がいます。
  2. 皮膚や爪の変化
     がん治療によって、皮膚が黒ずむなどの色素沈着が起きたり、爪が変色する・変形する・もろくなるなどの変化が起こることがあります。
     このような症状には、ファンデーションなどの化粧品でカバーしたり、ネイル(マニキュア)を塗ってカバーしたりする人がいます。
  3. 手術を受けたことによるからだの変化
     手術の影響により、顔や首など、目立つところに創きず跡ができることがあります。時間が経つと、創は徐々に目立たなくなることが多く、創は必ずカバーしなければいけないものではありませんが、気になるときは、衣服や眼帯、大判の絆創膏、医療用のテープなどを使ってカバーする人がいます。

 なお、東京都では、ウィッグなどの購入等にかかる費用を助成する区市町村の取組を支援しています。詳しくは下記よりご確認ください。


アピアランスケアについて、さらに詳しく知りたい方は下記のページもご覧ください。

アピアランスケアの相談窓口(がん相談支援センター)

 がん診療連携拠点病院等の「がん相談支援センター」では、どなたでも無料でアピアランスケアについてご相談いただけます。なお、治療内容、治療と仕事の両立等、アピアランスケア以外のことについてもご相談いただけます。
 ぜひお気軽にご相談ください。