アピアランスケアについて

更新日 2025年12月08日

アピアランス(外見)ケアとは

アピアランス(外見)ケアとは、「がんやその治療に伴う外見変化に起因する身体・心理・社会的な困難に直面している患者とその家族に対し、診断時からの包括的なアセスメントに基づき、多職種で支援する医療者のアプローチである。」と定義されており、広く一般的には「医学的・整容的・心理社会的支援を用いて、外見の変化に起因するがん患者の苦痛を軽減するケア」と表現されます。

起こりうる変化とそれ応じた対応方法

  1. 脱毛
    がん治療により、髪の毛、眉毛やまつ毛、腕や足など、全身の毛が抜けることがあります。脱毛の程度は、治療で使用する薬の種類によってさまざまです。
    また、治療によっては、一部のみ脱毛が起こる場合もあります(放射線治療)。
    このような症状に、ウィッグ(かつら)や帽子、スカーフなどを使って外見をカバーする方もいます。
  2. 皮膚や爪の変化
    がん治療によって、皮膚が黒ずむなどの色素沈着が起きたり、爪が変色する・変形する・もろくなるなどの変化が生じることがあります。
    このような症状に、ファンデーションなどの化粧品でカバーしたり、ネイル(マニキュア)を塗ってカバーする方もいます。
  3. 手術を受けたことによるからだの変化
    手術の影響で、顔や首など目立つ部位に傷あとが残ることがあります。時間の経過とともに傷あとは目立たなくなることが多く、必ずしもカバーする必要はありませんが、気になるときは衣服や眼帯、大判の絆創膏、医療用テープなどでカバーする方もいます。

なお、東京都では、ウィッグなどの購入等にかかる費用を助成する区市町村の取組を支援しています。詳しくは下記よりご確認ください。


アピアランスケアについて、さらに詳しく知りたい方は下記のページもご覧ください。


アピアランスケアの相談窓口(がん相談支援センター)

がん診療連携拠点病院等の「がん相談支援センター」では、どなたでも無料でアピアランスケアについてご相談いただけます。なお、治療内容、治療と仕事の両立等、アピアランスケア以外のことについてもご相談いただけます。
ぜひお気軽にご相談ください。