更新日 2025年03月17日
がん治療と生殖機能温存
生殖機能(妊孕性:にんようせい)とは、「妊娠するための力」のことを指します。妊娠するためには、卵子と精子だけでなく、性機能や生殖器、内分泌の働きも重要です。
がん治療は、生殖機能に大きな影響を与える可能性があります。薬物療法や放射線療法を行った場合は、卵巣や精巣の機能が低下もしくは失うおそれがあります。また、手術で卵巣、精巣などの摘出が必要な場合は、妊娠ができなくなる可能性があります。
生殖機能温存治療は、がん治療後も妊娠・出産ができる可能性を残すための方法です。がん治療を始める前に、卵子や精子を取り出して凍結保存し、がん治療後に凍結したこれらの組織を用いて、妊娠を補助するための治療を行います。
生殖機能温存治療を受ける際には、がん治療や温存治療を担当する医師から十分な説明を受け、ご自身にとって最善な選択をすることが大切です。
参考サイト
以下のサイトでは、生殖機能(妊孕性)の温存に関する詳しい情報や、生殖機能(妊孕性)の温存に係る経費の助成制度について紹介しております。