更新日 2025年03月26日
がん登録とは
がん登録は、がん患者について、診断、治療及びその後の転帰に関する情報を収集し、分析する仕組みのことです。
がん対策を効果的に実施するためには、がんの患者数、罹(り)患率、生存率及び治療効果等のデータにより、正確な実態を把握することが必須であり、その中心的な役割を果たすのががん登録です。
現在国内においては主に、「全国がん登録」と「院内がん登録」の2種類があります。
全国がん登録
全国がん登録とは、日本でがんと診断されたすべての人のデータを、国でひとつにまとめて集計・分析・管理する仕組みです。全国がん登録の開始以前より、都道府県は独自に地域がん登録事業を実施し、各都道府県内で診断されたがんのデータを収集してきましたが、情報の精度の点で課題を抱えていました。そこで、国は法律を整備し、2016年1月より全国がん登録制度が始まりました。
東京都がん登録事業(東京都保健医療局「とうきょう健康ステーション」)
以下のページでは、東京都内の全国がん登録データについて紹介しています。
院内がん登録
院内がん登録は、院内のがん診療の実態把握や他の医療機関との比較を行い、がん医療の向上を図るため、各医療機関が実施主体となり、院内でがんの診断・治療を行った全患者の診断等を登録する仕組みです。
平成22(2010)年度から、東京都立駒込病院内に「院内がん登録室」を設置し、がん診療連携拠点病院等の院内がん登録データの集計・分析を行うとともに、東京都がん診療連携協議会のがん登録部会において、検討及び評価が行われています。また、各医療機関の院内がん登録実務者に対し、知識・技術向上のための研修等も行っています。
以下のページでは、東京都内の院内がん登録データについて紹介しています。