更新日 2025年03月13日
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【文責 東京都立駒込病院 がん相談支援センター実務担当者会】
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Q がん治療の副作用などに伴う脱毛などの外見の変化に対するアピアランス(外見の)ケアについては、相談できるのでしょうか?
A各病院によって取組が異なりますが、がん相談支援センターへお問合せください。
アピアランスケアに関する相談事例
乳がんの診断がつき、抗がん剤での化学療法が開始となる患者が、医師より「かつらを用意したほうがよい」と言われたが、どこに相談したらよいかわからず、がん相談支援センターにいらっしゃいました。
抗がん剤治療のスケジュール等を相談員と一緒に確認し、脱毛への対応や医療用ウィッグのパンフレットをお渡しして情報提供をしました。
「脱毛についていろいろ知ることができました。不安ばかりでしたが、自分でもいろいろ調べてみます。」と話され、安心されていました。
病院の中には、より専門的なアドバイスをもらえるアピアランスケアに関する部署や看護外来があるところもありますので、まずは、がん相談支援センターへお問合せください。 -
Q どんな相談ができるのですか?
A「がん相談支援センター」では、がんに関する様々な相談をお受けしています。
がんの診断時から生じる不安や困っていること、治療中の療養生活に関する心配ごと、経済的な不安などについて、お気軽に御相談ください。
お話を伺いながら、必要な情報の提供や一緒に情報を探すお手伝いをします。
御家族に関すること、就労などに関する相談も受けています。相談内容によっては、より適切な支援を受けられるよう、専門家と連携しています。また、その病院で診療を受けていない方も御利用できます。 -
Q 「がん相談支援センター」はどういうところですか?
Aがんに関する相談窓口です。
がんの治療や療養に際して、患者の方、御家族、地域の方々及び医療機関の様々な御相談に応じています。
ただし、担当医に代わって治療についての判断はできません。 -
Q どこの病院にも「がん相談センター」はあるのですか?
A「がん相談支援センター」は、国が指定した「がん診療連携拠点病院」や「小児がん拠点病院」に設置されています。
東京都の場合は、都が指定した「東京都がん診療連携拠点病院」にも設置されています。また、一部の「東京都がん診療連携協力病院」にも設置されています。
ただし、設置している病院によっては、「がん相談支援センター」ではなく独自の名称をつけている場合もあります。例えば、「患者サポートセンター」「患者支援センター」「相談支援センタ―」「がん相談窓口」「がん治療センター」「医療相談室」「地域医療連携室」などが併記されています。がん相談支援センター表記の例
東京都内のがん相談支援センターについては、上記を御参照下さい。
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Q がん相談支援センターの相談事例を教えてください。
A進行性大腸がんの女性の患者の方が、御夫婦で相談にいらっしゃいました。抗がん剤の効き目がなく、次の治療を考えるか、緩和ケアを中心とするか、悩んでおられました。自宅では、御主人につらくあたってしまう、一人ではふさぎこむ、どうしたらいいかわからずがん相談支援センターにいらっしゃいました。
30分かけて、診断から治療までの過程や、副作用でつらい時期もあった中、夫婦二人で乗り越えて来たことをお伝えしました。御夫婦二人とも「いろいろあったけど、これまでもやってきたし、少し気持ちが楽になった。ありがとうございました。」と話され、最後に相談員は、臨床心理士による相談について案内しました。 -
Q がん患者の家族が相談してもいいですか?
Aはい。
患者やその御家族だけでなく、地域の方など、どなたでも御利用いただけます。 -
Q 相談は無料ですか?
A原則、相談は無料で、相談時に費用がかかることはありませんが、相談前にがん相談支援センターに御確認いただくことを推奨します。 -
Q その他、がん相談支援センターは相談以外にどのようなことを行っていますか?
A相談以外に、がんなどに関連する以下のような情報提供を行っています。
○ 希少がんを扱っている医療機関
○ 臨床試験の情報
○ 地域包括ケアシステム
○ 地域包括支援センター など -
Q がん相談支援センターではどんな職種の方が相談にのってくれるのですか?
A病院によって異なりますが、がんについて詳しい看護師、生活全般の相談ができるソーシャルワーカー、こころの相談ができる心理士といった医療・福祉関係の資格がある職員が対応します。
なお、各がん相談支援センターには、必ず、国立がん研究センターがん対策情報センターによる「相談支援センター相談員研修・基礎研修」を修了した相談支援員が配置されています。 -
Q がん体験者の方の話を聞きたい時もがん相談支援センターに相談すればいいですか?
Aはい。
がん相談支援センターに御相談いただければ、御案内いたします。
また、「ピアサポート」という取組を行っています。
「ピアサポート」とは
ピア(Peer)とは、仲間・同等という意味の英語です。
ピアサポートとは同じような境遇やよく似た体験を持つ者同士が助け合うという意味です。同じがん体験者だからこそできる支援をしようと、がん体験者が、患者やその御家族の不安に寄り添い、悩みを分かち合う活動です。
ピアサポートの詳細については、こちらを御覧ください。 -
Q がん相談支援センターに相談した内容が主治医などの医療チームに伝わることはありませんか?
A患者本人の意向に沿いますが、治療上必要な情報については、相談者に確認の上、連携をとる場合があります。 -
Q どのタイミングで相談したらいいのですか?
A相談したいと思った時であれば、病気の診断前でも治療前後でも、どのタイミングでも構いません。 -
Q 夜間や土曜日、日曜日でも相談できますか?
A -
Q がん相談支援センターでの相談方法は面談だけでしょうか?また、事前予約は必要でしょうか?
A相談方法は、主に対面、電話ですが、メール、ファックスでの対応をしている病院もあります。
病院によって対応が異なりますので、相談方法については、下記のホームページにて御確認いただくか、各病院のがん相談支援センターにお問合せください。
なお、診療を受けていない病院のがん相談支援センターに相談することもできますので、相談方法で相談先を選ぶことも可能です。
予約については、主に面談の場合、病院によって、予約が必要なところもあります。先に電話をして相談予約について確認してみることをお勧めします。
がん相談支援センターの概要
東京都内の各病院のがん相談支援センターについては、こちらを御覧ください。
小児がん拠点病院のがん相談支援センターの一覧(国立がん研究センターがん情報サービス)
小児がん拠点病院のがん相談支援センターについては、こちらを御覧ください。